「コドモミライプロジェクト」これまでの活動内容と成果
5つのプロジェクト
私たちは「地域のみんなで創る自然エネルギー社会を子どもたちの未来へ」の想いを込めて、「コド モミライプロジェクト」として地球温暖化を見据えた自然エネルギー推進、脱炭素社会への取組みとし て、市民の皆さんとともに5つのプロジェクトに取組んでいます。いずれも1人1人は大きな費用をかけ なくても、みんなで「協力」して「自然エネルギー拡大」「温室効果ガス削減」ができるプロジェクトです♪
1 市民発電所プロジェクト
子どもも大人もみんなで楽しみながら参加して本物の太陽光発電の市民発電所を創っています。 1号機を市内高津幼稚園の屋上をお借りして2019年に完成。大人から子どもまで多数の市民の力を合わせて設置しました。災害時には非常用電源として使える他、売電収益の一部は福祉活動を応援 する仕組みを作りました。戸建屋根を活かす自家消費型市民発電所、耕作放棄地を活かすソーラーシ ェアリング市民発電所として2号機以降を計画推進中。
市民の参加方法として発電所オーナー、パネルオーナー、屋根オーナーの仕組みをつくっています。
プロジェクト詳細はこちらのページから
http://yachiyomirai.com/ourproject/civic-power-plant/
やちよ未来市民発電所1号 事業スキーム
やちよ未来市民発電所2号
2 エコ教育プロジェクト
市民団体エコライフやちよとの共催で夏休みの科学工作・論文講座を開催。座学での地球温暖化防止&エコライフ講座とともに、ソーラー発電工作やソーラー発電論文講座などを実施。毎年10講座以上を開催し、100名以上の子ども達と保護者の方々に「楽しみ」ながら「分かりやすく」、脱炭素・脱気候危機を中心に、持続可能な社会への取組み(SDGs)の必要性を伝えています。
プロジェクト詳細はこちらのページから
http://yachiyomirai.com/ourproject/eco-education/
3 ベランダ発電&エコ電源イベントプロジェクト
脱炭素への家庭で出来る実践入門、また大規模停電等の災害対策としてポータブルソーラーパネルと蓄電池を一家に一台普及する活動を進めています。また、これらや電気自動車を活用して、様々なイベントの使用電源を100%自然エネルギーのエコ電源とすることで、地球温暖化を見据えた自然エネルギーの推進、脱炭素社会への取組みとすると共に、イベントの価値を高め、観光資源の活性化やシティプロモーションにも繋げていきます。一家に一台そろえて頂いた方々にも電源やパネルをお貸し頂く形でご一緒に参加して頂いて市民参加型でプロジェクトを進めていきます。
ベランダ発電プロジェクト
エコ電源イベントプロジェクト
4 パワーシフトプロジェクト
市内事業者の千葉電力と共に地産地消で脱炭素・自然エネルギ−100%の八千代市を目指して電力の切り替えを進めています。
※現在プロジェクト停止中
5 子ども守るプロジェクト
市民団体「放射能から子どもを守る会やちよ」と連携して、311をきっかけに今なお残る様々な市民の不安を「安心へ変える取組み」として、2015年から年に1回の子ども達の甲状腺検診を開催し、原子力防災講座や安定ヨウ素剤配布会等を続けています。
プロジェクト詳細はコチラから
http://yachiyomirai.com/ourproject/kodomo-mamoru/
プロジェクトの取組みと成果
1 脱炭素社会への歩み
コドモミライプロジェクトの5つのプロジェクトで、市民発電所やポータブルソーラーや電源、共にパ ワーシフトを進める地元新電力、体験型の環境教育など目に見える取組みを通じて、多くの市民を巻き込み、意識啓発を進め、市民の輪につながる実績を一つ一つ積み重ねています。並行して自治体へ の働きかけも行っており、これら取組みの先に官民連携によって「自治体新電力会社」を生み出し、自 然エネルギーの地産地消100%のまち、2050年には実質CO2ゼロ”ゼロカーボンシティ”に繋げてい くべく進めています。環境政策としてだけでなく、巨額のエネルギー支出を地域内で循環させる経済・ 産業政策や、非常電源としての防災政策にもつなげながら、持続可能な自治体の未来モデルとして進 めていくことで「脱炭素化」に繋げていきたいと考えています。
2 持続可能な取組み
当初は市民団体「やちよ自然エネルギー市民協議会(やちエネ)」の活動からはじまったが、持続可能な取組みとしていくために、2年前に一般社団法人やちよ未来エネルギーを立ち上げ、「コドモミライプ ロジェクト」として5つのプロジェクトに集約、市民発電所は発電事業、パワーシフトは新電力代理店事 業、ベランダ発電は小売り事業、エコ教育は講師派遣事業など、市民や行政と協働のソーシャル事業を 軸にすることで、持続可能な取組みに進化させるべく進めています。
3 地域・社会への波及効果
プロジェクトは市内の環境団体やまちづくり会社、新電力企業、ガス会社、ハウスメーカーなど様々な主体と連携して進ると共に、全国的な組織である「市民電力連絡会」や「パワーシフトキャンペーン事 務局」などとも繋がりながら活動を進めています。また、千葉県における「地球温暖化防止推進センタ ー」などとも連携しており、こういった組織主催での交流イベント等で、私達の取組みを発表・共有させ て頂く中で、他地域からのお問合せも頂き、面的にも広がりつつあるのを感じています。
4 オリジナリティの創出
プロジェクトは原点にある「脱炭素・自然エネルギー社会への転換」に向けた取組みとなりますが、単に環境活動、環境事業というのではなく、「市民の輪」からビジョンに繋げるオリジナルな活動として進 めています。3.11に関わる子ども達への対応、子ども食堂等の子ども福祉、持続可能な街づくり、産 業振興、エコライフ講座などの環境教育、ソーラーシェアリングによる次世代農業、ポータブルソーラー &電源による防災対策など、市民にとって身近な「自分事」となるテーマと、脱炭素、自然エネルギーを 繋げ取組みを進めています。また、市民発電所×ベランダ発電などプロジェクト同士の連携で更に取組 みを進めていきたいと思います。
5 地域・社会との協働
5つのプロジェクトはいずれも、多くの市民有志とともに、地球温暖化防止活動を進める「エコライフやちよ」や「やちよ自然エネルギー市民協議会」をはじめ、市内環境団体やまちづくり会社、新電力企業、 ガス会社、ハウスメーカーなど様々な主体と連携、協働して進めています。例えば子ども守るプロジェ クトに参加した親子が、必要性を認識し翌年にはプロジェクトスタッフとなり、その翌年には法人メンバ ーに加わる等、各プロジェクトでつながった市民が更に別のプロジェクトに繋がっていくといったプラ スのスパイラルで「市民の輪」が広がりつつあるのを感じています。
わたしたちの実現したい未来
私たちは「コドモミライプロジェクト」を通じて、子どもたちの希望ある未来へ向けて地域のみんなで地産地消の自然エネルギーをつくり、持続可能な自然エネルギー・市民社会を創りたいと思っています。
市民の皆さんの想いはさまざまです。
*私たちの街の「街づくり」をもっと活性化して誇れる街を創りたい
*未来を担う子どもたちに「環境」「エネルギー」の大切さを教育で伝えたい
*「食」「環境」「健康」の取組みをしっかり行って子どもたちの未来を守り育てたい
*街の「防災」機能を拡充して、みんなの暮らしをお互いに守れる共助の社会をつくりたい
*命の源泉でもある「農業」を私たちの街から活性化して持続可能な街をつくりたい
多くの皆さんの想いを実現する1歩を創りたい。
わたしたちは『やちよ未来市民発電所』を軸に市民、人の繋がり、地域支援、エネルギーが地域で循環する市民の輪をつくっていきます。
さまざまな市民の輪から「小さな市民発電所」をひとつずつ創り出し、将来的にはICTを活用してそれらを「仮想的に統合」、地域の中で市民同士でエネルギーを融通し合う、そんな市民による地産地消の自然エネルギー循環モデル「コミュニティシェアリング」の構築を進めて、自然エネルギー100%の街、未来への不安が安心に変わる社会を目指していきます!